副業を始めたいという方にとって、翻訳は比較的挑戦しやすいものではないでしょうか?
なぜなら、学業として和訳や英訳は学生時代から勉強してこられた方も多いからです。
高校まで卒業するだけで、英語は6年勉強したことになりますし、また、大学まで出れば10年間英語は勉強したことになります。
私もそのとっつきやすさから翻訳の仕事を始めることになりました。
今回は私の体験から、翻訳の仕事の始め方や、必要なスキルについて解説していきます。
翻訳の仕事の始め方
求人サイトを検索する
翻訳の仕事を始めるにあたって、何をすればいいかわからない方には、ネット検索で仕事を探すのがオススメです。
「翻訳者 求人」とか「翻訳者 募集」とか、あと、「オンライン」とか「福岡(自分が住んでいる地名)」を入れて検索すれば、求人が見つかります。
求人から始めるのが初心者にはぴったりだと思うからです。
求人サイトが見つかれば、仕事を受注するまでの流れを確認します。
試験をオンラインで受けれるものから、翻訳を派遣のような形で出勤してお行うものまでさまざまです。
ここは自分が好きな勤務形態の物を選べば良いかと思います。
そのあとは、トライアル(英語能力試験のようなもの)を受けて合格すれば勤務開始となります。
このような登録性の求人の場合、トライアルに合格しても依頼が少ないことも多いので、トライアルはできるだけたくさん受けておくのが良いかと思います。
個人で受注する
また、求人サイトでトライアルを受けるだけでなく、トライアルとか試験は一切なしに個人で受注するという方法もあります。
「ここなら」などのサイトに自分の情報を登録しておきます。
すると興味を持った人から依頼が来るという仕組みになっています。
こちらの場合、経歴や資格がかなり物をいってきます。
「アメリカ在住10年」とか「TOEIC 950」のような完全なバイリンガルのような人も多くいるので、自分のスキルや経歴に自身のある方はこちらの方がオススメです。
翻訳の仕事を始める際に絶対登録しておきたいサイト
そんな2つの受注方法があるのですが、翻訳者になるにはなんらかのコミュニティーに入っており、
先輩の翻訳者などから傾向や状況を教えてもらうのは得策です。
なぜなら、「自分が今請け負っている仕事の単価が高いのか、また低いのか」、また近年の翻訳業の動向について知ることができるからです。
オススメはfacebookの「翻訳者(translater)」グループです。
私もこのサイトに入り、文字単価に対する考え方や必要な資格について勉強することができました。
また、このグループでは、単価の比較的高い求人の募集などもしているため、登録はしておくべきだと思います。
翻訳の仕事を始める際に必要な資格やスキルまとめ
先ほどご説明しました通り、翻訳をするにはトライアルに受かるか、または、顧客を惹きつけることができる経歴が必要ということになります。
そのため、この資格をもっていないといけないという資格はないのです。
しかし、翻訳を実際にするには「確かな翻訳できるスキル」が必要であることには違いありません。
ではそのようなスキルを身に着けるにはどのような資格を取っておくのがいいのでしょうか?
先ほどのfacebookの翻訳者グループに気になるやりとりがありましたのでここにそのやりとりを掲載しておきます。
(多くのベテラン翻訳者が回答されていましたのでQ1つに対してAが複数になっています)
Q翻訳関連の資格を目指したいのですが、アドバイスはありますか?
Answer1
あまり資格は関係ないと思いますが、敢えて挙げるなら英検1級ですかね。
TOEIC990点取れても英検1級は落ちる人がいますし、英検はアカデミックな内容が多いので。
文法を徹底的にやることをオススメします。
文法力がないと応用が効かずにいつか行き詰まりますから。
あとは専門分野を明確にすることだと思いますよ。
Answer2
和訳の場合、ありきたりな表現や単語では文章にしっくりと馴染まないことが往々にしてあります。そういった際には類語などで調整することもあるので、日本語表現力、語彙力、正しい日本語に対する知識もある程度は大切ですよ。英訳でも、正しく原文を理解する読解力も必要かと。
資格に関しては私は工業に関する分野の訳を主にしているので、工業英検は持っていますよ。職歴、専門知識、実務経験、工業英検などでそこそこに評価していただけているので、まだ翻訳検定やTQEには手を出していません。とはいえ、取得した方がいいんですけどね。
Answer3
産業翻訳であれば、取り組む分野の専門知識も必要です。例えば貿易関係であれば貿易の実務知識、また機械関係の翻訳の場合最近の機械はコンピュータ制御のものが多いので場合によっては機械工学だけでなくプログラミングの知識も必要になってきます。実務経験をお持ちでなければ学校で専攻した科目などの知識を深めて専門分野とするのも良いかもしれません。私の場合、工学系の学校を出てメーカーの技術部門で働いたことがあるので、「機械」、「電気」、「溶接」を専門分野としています。
Answer4
私は、無資格で30年以上通訳や翻訳もしています。できる分野ではなく、やらない分野を明確にしています。
需要は、たくさんありますから、得意分野があることは強みになりますが、制限しないことで思わね「出会い」もあります!
Answer5
私も翻訳と英語に関しては無資格です。ほんやく検定はおろか、日本でしか通用しない英検、日本と一部のアジア圏でしか通用しないTOEICも受けたことすらありません。
ロンドン長期留学経験のみで書類審査に落ちたことはありません。
資格よりもまず翻訳学校でしっかり学ばれることが先決だと思います。資格を取るなら自分が目指す分野の関連資格を取る方が意義があります。
たとえばIT・技術系なら最低でもITパスポート(持っています)やアマチュア無線技師(4級を持っています)。
メディカルなら医療秘書とか、特許なら弁理士はハードルが高いので(あれば無敵ですが、それなら弁理士をやりますよねw)、少なくとも法律知識はあるということで日弁連の法学検定とか、知財管理技能検定とか。翻訳会社に提出する履歴書でインパクトがあるのは英語関連の資格ではなく専門としたい分野になにかしら関わる資格だと思いますよ。
わたしはIT・技術系が専門ですが、専門分野外も一切断ることなく請け負っています。世界一の某金融機関(スイスの会社)の案件にもたずさわりました(苦労しましたが・・・)。
わたしは、メディカル・特許以外ならなんでもこなしますというのがセールスポイントです。