ハワイは日本からの海外旅行先として、常に上位にランクインする人気の場所。
●温暖な気候
●青い空
●青い海
しかし、私はハワイの魅力は、実は観光だけでは体験できないものだと思います。穏やかなハワイ人の人柄や、多くの文化に触れてみるとハワイの本当の魅力を味わうことができるのです。
プロフィール(ハワイ歴、仕事内容)
私は、ハワイには大学の5年間(うち一年はインターンとして勤務)住んでいました。卒業後は帰国したのですが、今でも定期的にハワイへ観光や仕事でも通っています。
また、現地に友人、知人がおり情報のやりとりをするのが楽しみになっています。
ハワイ移住のきっかけは、ハワイ人の「ホスピタリティ」
私はニューヨークの高校を卒業したのですが、大学はハワイを選びました。ハワイの大学は100カ国以上から生徒が集まっており、観光の面で世界でトップレベルのホスピタリティを学びたかったのです。
ハワイ移住生活のリアルな現実
それでは、ハワイとはどんな場所なのか簡単にご紹介します。
ハワイの人の特徴
ハワイにはハワイアンタイムとよばれるものがあります。
●レジではお客様を待たせてゆっくりとしている
などなど、日本人だとイライラすることも少なくありません。
しかし、ハワイの人達は決してルーズなわけではありません。ハワイの人達は自分の時間を大切にしていると理解をする必要があります。
また、ハワイの人達は、相手に対しても理解をしようとしてくれるので、ハワイアンタイムは理解をしていればハワイの人達の大きな魅力に感じるのです。
ハワイではハワイの人達のゆったりなペースにイライラしないで、理解をすることが大切です。
ハワイの食事や文化
ハワイにはハワイアンと呼ばれる地元の料理がありますが、他にもさまざまな料理を味わえるのが大きな魅力です。
●中華
●イタリアン
●エスニック
などなど。いろんな国の料理が揃っています。食材もチャイナタウンがあったり、色々な国の食材を購入することができるので、色々な料理を試すことができるのです。
文化面でも、日本のお祭りや中国の旧正月などさまざまなイベントがあります。写真のように花火を見ることもできます。
ハワイの物価は「輸送費」で決まる
ハワイは下の表のように、税金は高くありません。しかし、生活費は全米で最も高いと言われることもあります。これはハワイは離島であり、郵送費などがかかってしまうのです。
しかし、最も物価が高いと言われるワイキキを離れると、同じ商品でも一気に金額が安くなるので、うまく工夫することができます。
また郵送費が高いということは、ハワイで作っているものは安く買えるものもあります。例えば、ワイキキにあるABCストアで日本のお茶を買うと3ドル以上するのですが、伊藤園のお茶だけが安いです。伊藤園はハワイにもグループ会社を持っているからです。
またアロハ豆腐のように、地元で作っている日本食材も多くあり味も悪くありません。
ハワイの税金
ハワイの税金は、オアフ島とオアフ島以外で異なります。他の世界の都市と税金を比較してみます。世界の主な国と比較をしてもハワイの税率は低いといえるのです。
国名 | 税率 |
---|---|
オアフ島 | 4.712% |
オアフ島以外 | 4.166% |
日本 | 8%、10% |
台湾、カナダ | 5% |
中国、メキシコ | 16% |
イギリス、フランス | 20% |
イタリア | 22% |
以下の数値は、アメリカの州のセースタックスの平均値です(アメリカでは消費税ではなく、セールスタックスと呼ばれ、「州の税金+地方税金」の数値を表す。同州内でも値が異なる)。
この中でも、ハワイ州はセールスタックスという意味では低い方であることがわかります。
州名 | セールスタックス |
---|---|
ハワイ | 4.44% |
カリフォルニア | 8.66% |
ニューヨーク | 8.52% |
テキサス | 8.19% |
オレゴン | 0% |
※参考 TAX FOUNDATION
※参考 TAX FOUNDATION
ハワイ移住でかかる生活費
移住をするために、最も心配になるのが生活費ではないでしょうか。ここでは家賃や食費、医療費、交通費などのハワイの移住で必要な生活費をご紹介します。
家賃の相場
家賃は同条件でも物件によって異なる
ハワイは場所にもよりますが、ワンルームマンション(studio)であっても、600ドル~1,000ドル(日本円で6-11万円)ほど家賃がかかります。
しかし、同じマンションの同じ条件であっても、大家さんによって家賃が100~200ドル異なることがあり、何度か同じマンションで部屋を移ったことがあります。よくマンションの入口辺りに掲示板があることも特徴で、不動産情報が載っています。
ハワイの有名な日刊新聞であるhonolulu star advertiserにも不動産情報が記載されています。
「家具付き」「セキュリティ付き」「光熱費込み」などなど。色々な条件があるのでよく確認するといい条件のマンションが見つかると思います。同じマンションでも大家さんによって大きく変わるので、よく気をつけておきましょう。
ドンキ・ホーテ周辺のアパートがおすすめ
日本食が揃い、24時間スーパーのドンキ・ホーテの周辺のアパートがおすすめです。
●アラモアナセンターまで徒歩圏内
●ワイキキまでもバスで10分
●ザバスはアラモアナセンターに集まり、どこへ行くにも便利
●24時間オープンの店が多く、夜でも比較的安全
また、ハワイは市営のバスであるザバスでどこでへも行けることも大きな魅力です。
ハワイ生活の食費
ハワイで外食をすると、エリアにもよりますが朝食でも10ドル前後必要です。少し高く、移住する方は、メインの食事は自炊となるかと思います。
ハワイには地元のスーパーから日本の商品を扱うスーパーまでさまざまなスーパーがあり、食費を抑えることは可能です。
ただし、日本商品を購入する場合は決して安くはありません。
ハワイの交通費
国土が広大なアメリカではほとんどの場所で、車を持たないと生活できません。
そして、車を持つためには維持費、車の保険代など費用がかかってしまいます。しかし、ハワイでは車が必ず必要なわけではないのです。
ザ・バス(ハワイの市営バス)には、100以上の路線があり、オアフ島のほとんどの場所に行くことができるためです。
そんなザ・バスの運賃はさまざまで、18歳以上の大人向けの料金でもこれだけあります。
バスの種類 | 料金 |
---|---|
片道 | 2.75ドル |
1日乗り放題 | 5.50ドル |
1ヶ月乗り放題 | 70ドル |
1年乗り放題 | 770ドル |
参照 The Bus
片道で2.75ドルは高いのですが、ハワイは乗り放題のパスが決して高くはありません。移住者であれば、1年間乗り放題パスがおすすめで、1年間で770ドル、1ヶ月あたり約64ドルで乗り放題です。
ハワイの道路法
近年ハワイでは道路法が厳しくなっています。日本ではない罰則もあるので十分に認識をしておきましょう。日本で思わずやっていたことでもハワイでは罰せられることがあるのです。
歩きスマホ
2017年秋に歩きスマホの罰則ができました。
スマートフォンやデジタルカメラを持ったまま横断歩道を渡ってはいけなくなり、違反をすると15ドルから99ドルの罰金を支払う必要があります。
JAYWALK
赤信号で横断することや、横断歩道など決められた場所以外で横断することを JAYWALKと呼びます。 ハワイでは JAYWALK に対して厳しく対処しており、130ドルの罰金となります。
自動車は赤信号でも右折できる
日本とハワイの交通法の大きな違いの一つに、自動車での赤信号での右折があります。
ハワイでは赤信号であっても一旦停止をして歩行者がいなければ右折をすることができます。そのため、ハワイでは右折車とぶつかって事故になるケースが少なくないのです。
ハワイの移住生活の楽しみとメリット
ハワイには多くの魅力があるのですが、その中でも私のおすすめのメリットをご紹介します。
気候がよい
ハワイは年間を通して気候がよく、夏も湿気が少ないため日本よりも過ごしやすいです。移住をする際も、冬服を用意する必要はほとんどなく大きな荷物にもなりません。1年を通してほぼ半袖で過ごすことができるのです。
日本の物が揃う
ハワイでは日本のテレビ番組やラジオ、新聞などがあり日本の情報を常に確認することができます。
さらに日本食レストランや日本食を扱うスーパーも多く、日本のような生活をすることができます。
日本語が通じる
ハワイでは多くの場所で日本語が通じます。
警察や救急車に連絡をするときは、日本語を話すオペレーターに変わることができますし、日本語を話す、また日本人が対応してくれる病院も多くあります。
日本語が通じる不動産もあり、ほとんど英語を使えなくても生活をすることができます。
災害が日本より少ない
ハワイにも災害がありますが、日本のように頻繁に起こるわけではありません。アメリカ本土と比べても比較的に平和に過ごすことができます。
様々な文化がある
ハワイは世界中から色々な人種が集まるため、さまざまな文化に触れることができます。
学校にもさまざまな国から生徒が集まり、例えば私立大学のHawaii Pacific 大学には100カ国以上の国の学生がいます。さまざまなイベントが開催されており、学生でなくても参加できるものもあります。
またハワイには日本文化センターがあり、日系アメリカ人の歴史を学ぶことができます。折角ハワイに移住をするのであれば、ハワイの歴史を学びたいものです。
銀行口座が作りやすい
ハワイは移住者であっても簡単に銀行口座を作ることができます。
アメリカの他のほとんどの州では口座を作る際はソーシャルセキュリティカード(社会保障番号)が必要となりますが、ハワイ州のみ例外です。
またセントラル・パシフィック・バンクのように日本語でのホームページがあるなど日本人向けのサービスを行っている銀行もあります。ショッピングセンターやコンビ二などにATMがあるため、大きなお金を持ち歩く必要がありません。
銀行口座を作ることで、デビットカードを作ることもできクレジットカードを持っていない人でも買い物時などにクレジッドカードのように利用することができます。
ハワイ火山国立公園
ハワイ島の「ハワイ火山国立公園」は世界遺産として指定されており、地球上で最も活発に活動する火山であるキラウエア山があります。噴火口周辺を歩くことができ、実際に噴火のすごさを体感することができます。
普段オアフ島に住んでいても、離島へ簡単に行くことができます。離島には「ハワイ火山国立公園以外」にも、さまざまな大自然が残っており一度は訪れたいものです。
ハワイの移住生活のデメリット
観光としてはイメージの良いハワイでも、実は住んでみるとデメリットもあります。
医療費の高さやハワイ人特有のハワイアンタイムなど、日本人にとって慣れる必要のあることが多いです。
医療費が高い
ハワイに限らずの話ですが、アメリカ移住で最も気を付けなければいけないのが医療費です。
ハワイで暮らしていて、最も不便に感じます。特に歯医者は高く、親知らずを二本抜くだけで日本への航空運賃の方が安い時がありました。体調が悪くても気軽に病院へ通うことができないことが不便と感じることが少なくありません。
人間関係
ハワイは狭いと感じるのが、人間関係でストレスを感じた時です。会いたくないと思った人がいても、スーパーなどでどうしても会ってしまいます。仕事場や学校だけでなくプライベートでも会う可能性が高いのです。
また変な噂話が広がってしまうこともあります。
飽きてしまう人も
海外旅行としてのハワイはパラダイスであり、常に最も人気の海外旅行先に選べられるほどの人気です。
しかし、実際にハワイに長年住んでいると、小さな島であり行くところや出来る場所が限られており飽きてしまう人もいます。
「あれだけ念願だったハワイ移住を始めたのに」と思ってしまう人も少なくはありません。決してハワイがつまらないわけではなく、ないものねだりをしてしまうのでしょう。
ハワイに移住するには(渡航、ビザ)
ハワイに移住するためには、ビザが必要になります。90日以下の滞在であればビザは必要ないのですが、移住を考えている方の場合は90日以上となることがほとんどでしょう。
また90日以内のビザ免除でアメリカに入国する場合は、ESTAとよばれる電子渡航認証システムが必要になります。
ESTA
米国大使館サイトから簡単に登録をすることができます。登録が難しい場合は、有料で代行申請を行っている会社もあります。
必要なもの:パスポート、クレジットカード、アメリカでの滞在先住所と電話番号
長期滞在をする場合のビザ
ハワイに90日以上滞在をする場合は、ビザを取得する必要があります。それぞれのビザの特徴をご紹介します。
F1ビザ条件
ハワイの語学学校や大学等に通うこと
J-1ビザ(研修ビザ)ワーホリ条件
米国企業で専門的な職業に携わる方や特定分野での学士号を持っていること
H-1Bビザ(就労ビザ)条件:
米国企業で専門的な職業に携わる方や特定分野での学士号を持っていること
E-1、E-2、Kビザ(商用・管理職ビザ)条件:
アメリカと日本の間において、スポーツやビジネスなど強いつながりを必要とします活動内容の証明書の提出や大使館での面接など条件が多くあります。
FAQ
失敗は?
アメリカではレストランなどでサービスを受けたらチップが必要なことはご存じな方多いと思います。
私はチップは払っていたのですが、硬貨で支払いをしていました。チップは硬貨で支払いをすることはマナー違反となるので注意をしてください。
怖い体験は?
最も怖い体験は近くで銃声を聞いたことです。ハワイは日本人が多く安全なイメージがありますが、アメリカであることを忘れてはいけません。
また、ドラッグディーラーがいる場所など、絶対によっては行けない場所もあります。特に夜のアラワイ運河沿いには近寄らないようにしてください。
日本で身につけておいたほうがいいことは?
ハワイの人達は、日本の文化に興味を持っている人が多いです。そのため茶道や折り紙などができると、地元の人達と交流がしやすくなります。また日本のことをよく聞かれるので、日本のことを勉強しておくとよいでしょう。
また折り紙など簡単に持ってこれるものは、ハワイに持ってくるようにしてください。地元の人達に喜ばれます。
ハワイで英語が学べるの?
これはよく聞かれます。実際にハワイは英語を使わなくてもほぼ暮らすことができます。しかしハワイといってもそこはアメリカ、英語を勉強する機会はいくらでもあります。
住む場所はどうやって決めたらいいの?
車を運転される方は色々な選択肢があると思いますが、車を乗らない場合はスーパーから徒歩圏内がおすすめです。